2025/07/21 22:39

サングラスは単なるファッションアイテムではなく、目を紫外線(UV)から保護するための重要な道具です。紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、長時間の暴露は白内障や黄斑変性症など、視力に深刻なダメージを与える可能性があります。質の良いサングラスは、これらの紫外線を99〜100%カットするように設計されています。
サングラスの歴史は古く、紀元前の中国では煙で燻した水晶を使って光を遮る道具が使われていました。中世の裁判官が表情を隠すために使ったという記録もあります。現在のようなサングラスが普及し始めたのは20世紀に入ってからで、特に1930年代、アメリカ空軍のパイロット向けに開発された「アビエーター型」は後に民間でも大人気に。レイバンの登場もこの頃です。
レンズには様々なタイプがあります。偏光レンズは水面や道路の反射を抑えるため、釣りやドライブに最適です。調光レンズは光の強さに応じて自動で色が変わるため、屋内外の移動が多い人に便利。さらにミラーレンズはまぶしさを抑えるだけでなく、目線を隠す効果もあり、スポーツ選手や登山家によく使用されます。
色によっても用途が異なり、グレーは自然な色合いを保ち、ブラウンはコントラストを強調、イエローやオレンジは視界を明るくする効果があります。ただし、レンズの色が濃くてもUVカット機能がなければ、逆に瞳孔が開いて多くの紫外線が目に入ってしまうので注意が必要です。
顔の形に合ったフレームを選ぶことも重要で、例えば丸顔の人はシャープなスクエア型、面長の人は縦幅があるタイプがバランスよく見えます。サングラスは見た目の印象を左右するだけでなく、目の健康を守るための賢い選択なのです。