2026/02/04 14:14




サーモントメガネは、1950年代のアメリカで誕生した「ブロウライン」と呼ばれるスタイルを起源とします。戦後の復興期、社会を動かす政治家や実業家、知識人たちがこぞって選んだこの形は、「知性」「信頼」「成功」の象徴として定着しました。眉のラインを強調するデザインは、顔立ちに意志の強さと落ち着きを与え、ひと目で“できる大人”を印象づける力を持っています。

本モデルは、サーモントの王道ともいえるブラックの上部フレームに、下部をシルバーで仕上げたクラシックな一本。ブラックは表情を引き締め、顔全体をシャープに見せる効果があり、そこにシルバーのメタルが加わることで、重厚さの中に洗練された軽やかさが生まれます。無骨すぎず、しかし甘くなりすぎない絶妙なバランスは、長年受け継がれてきたサーモントの完成度の高さを物語っています。

この配色は、1950〜60年代のアメリカで多く見られたスタイルへのオマージュでもあります。当時のエリート層が好んだ「セル×メタル」の組み合わせは、機能性と美意識の融合の象徴でした。耐久性に優れたセルロイドやアセテート、精密に加工されたメタルパーツ。実用品でありながら、身に着ける者の価値観や生き方まで映し出す存在だったのです。

現代においても、このクラシックなサーモントは色褪せることがありません。スーツスタイルでは知的で信頼感のある印象を、カジュアルな装いでは程よい緊張感と大人の余裕を演出します。流行を追う眼鏡とは違い、年齢や時代を重ねるほどに似合っていくのも大きな魅力です。

ただ「おしゃれ」なだけではなく、「歴史」と「意味」を身に纏う。サーモントメガネは、自分の軸を持ち、流されずに生きる大人のための選択です。ブラックフレームとシルバーのコントラストが語るのは、積み重ねてきた時間と確かな美意識。本物を知る人にこそ選んでほしい、クラシックの完成形です。